「Switch2は120FPS対応って聞いたのに、なんで60FPSしか出ないの?」
こんな疑問や不満の声が、SNSや掲示板で数多く見られます。
実際、任天堂はSwitch2が最大120FPS出力に対応していることを公式に発表しています。HDMI2.1端子の搭載や、映像出力の進化に期待していたユーザーも多いはずです。
ところが、現時点で実際に120FPSで動作しているゲームは非常に少なく、たとえば人気タイトルの『フォートナイト』ですら60FPSに制限された状態で動作しています。
本記事では、
- なぜSwitch2で120FPSが出ないのか?
- フォートナイトが60FPS止まりになっている理由
- 他のゲームの対応状況や今後の可能性
などを、公式情報と実例に基づいてわかりやすく解説します。
Switch2のスペックを正しく理解し、今後に期待すべきポイントを一緒に整理していきましょう。
Switch2は120FPS出力に対応している?|任天堂が発表した公式スペック情報

Nintendo Switch2は、任天堂が公式に「最大120FPS出力に対応している」と発表したことで大きな注目を集めました。HDMI 2.1端子を搭載しており、テレビモードでは1080p/120FPS出力が可能とされています。
ただし、携帯モードにおけるFPS上限については公式からの明言はなく、多くのメディアやユーザーの間では「60FPSが上限では?」という見方もあります。ここは現段階では確定情報がないため、今後の発表を待つ必要があります。
120FPS対応=すべてのゲームが対応ではない
「Switch2は120FPSに対応してるって聞いたのに、実際のゲームは60FPSばかり…」
こうした声はSNS上でも多く見られます。
これは、「出力能力」と「ゲームの対応」はまったく別問題だからです。ハードが120FPSを出せても、それを活かすかどうかはゲームごとの設計次第。各タイトルが120FPSで動作するためには、開発側による最適化や設定の変更が必要になります。
【実例】フォートナイトが60FPS止まりだった理由

公式仕様で明かされたフォートナイトのFPS制限
Switch2版『フォートナイト』は、ユーザーの期待とは裏腹に、現時点では60FPSに制限されています。これはEpic Games側が公式に設定している仕様であり、ゲーム起動中の表示や公式フォーラムでも明らかです。
つまり、「Switch2が120FPS出力に対応しているのに、フォートナイトはなぜ60FPS?」という疑問に対しては、ゲーム側の方針・設計が理由となります。
Switch2のスペックを活かしきれていない可能性
Switch2は確かに120FPS出力が可能なだけのスペックを持っていますが、フォートナイトでは次のような事情が影響していると考えられます:
- 描画品質とのバランス:高解像度での美麗な映像を維持するため、60FPSに抑えて安定性を確保している
- 携帯モードや発熱管理の制約:バッテリー消費や本体の発熱にも配慮が必要
こうした背景から、あえて120FPSを使わない設計がされている可能性が高いです。
その他の主要タイトルのFPS対応状況は?

既存タイトルの対応状況(予想を含む)
現時点では、『ゼルダの伝説』や『マリオカート』といった任天堂の看板タイトルについて、Switch2向け新作や120FPS対応の情報は発表されていません。
ただし、過去作はいずれも60FPSをベースとした設計だったため、Switch2でもその流れが引き継がれる可能性は十分にあります。現段階では予想の域を出ませんが、120FPSへの対応には慎重な姿勢が予想されます。
一部サードパーティ製タイトルは120FPS対応の可能性あり
Switch2でも比較的処理負荷の軽いゲームや、高速描画を重視するジャンルでは、今後120FPS対応が進む可能性があります。
例えば:
- 『DOOM』
- 『F-ZERO 99』
- eスポーツ向けのシンプルなシューティング系タイトル
ただし、これらも現時点で公式に120FPS対応が明言されているわけではありませんので、期待はしつつも、発表を待つ必要があります。
Switch2の性能は120FPSに足りているのに、なぜ出ない?

SoC・RAMなどハードスペックの基本性能
Switch2には、NVIDIA製の次世代Tegraチップが搭載されているとされ、処理能力は従来機種から大幅に向上しています。これにより、120FPS出力が可能なだけの性能は理論上は十分にあると見られています。
また、RAM容量や帯域も増加しているため、ハードウェア的には条件を満たしているといえるでしょう。
ゲーム開発側が最初から120FPSで設計していない理由
では、なぜ実際のゲームでは120FPSが出ないのか。考えられる理由としては:
- 高FPS対応には追加の開発・テストコストがかかる
- 既存ユーザーのテレビが120Hz対応とは限らない
- 携帯モードや互換性を優先し、60FPSで統一する設計にしている
また、「60FPSで動けば十分」という任天堂の哲学が背景にある可能性もあります。
ユーザーの声と誤解|「対応」と「実際に出る」は別
SNSでの混乱とがっかり感
SNS上では、「Switch2は120FPSに対応しているのに、なんで60FPSしか出ないの?」という戸惑いの声が多く見られます。
これは、「対応」という言葉が持つニュアンスの誤解から来ていると考えられます。
→ 「対応している」とは、その性能を“持っている”という意味であり、すべてのゲームで使われているわけではないという点に注意が必要です。
誤解の原因はどこにある?
- YouTuberやニュースサイトの誇張見出し
- 初期報道で「全ゲーム120FPS対応」と誤認させる表現
こうした情報がSNSで広まり、「すべてのゲームがヌルヌル動く」と期待してしまったユーザーも少なくありません。
Switch2で120FPSを体感したいなら?

今後のアップデートやパッチ対応に期待
現時点では多くのSwitch2対応ゲームが60FPSにとどまっていますが、今後のアップデートやパッチで120FPSに対応する可能性は十分にあります。
たとえば他機種の例を見てみましょう。
- PS5版『フォートナイト』は、リリース当初は60FPSでしたが、後に120FPS対応モードが追加されました。
- Xbox Series X/Sでも、一部のタイトルで「パフォーマンスモード」や「FPSブースト」により、アップデートで120FPSに到達するようになりました。
つまり、ゲーム自体が120FPS非対応でも、後からの対応は技術的に可能です。
Switch2も同様に、
- ハードの性能は120FPSを出せる力を持っており
- 対応するソフトウェア的な最適化さえ入れば
- 今後120FPS化されるタイトルが増える可能性は高いと考えられます。
特に、eスポーツ系や高速アクションゲームなど、操作性と反応速度が重視されるジャンルでは、120FPS化へのニーズが高まるでしょう。
周辺機器の確認も忘れずに
ハードもゲームも120FPSに対応していても、出力先の環境が対応していなければ意味がありません。
以下の3つの要素をチェックしてください:
① HDMI 2.1対応のモニター or テレビ
Switch2はHDMI 2.1端子を搭載しており、120FPS出力を可能にしています。
しかし、接続先のモニターやテレビが120Hz(またはそれ以上)に対応していなければ、映像は60FPSまでに制限されてしまいます。
モニターのスペック確認ポイント:
- 解像度:フルHD or 4K
- リフレッシュレート:120Hz以上
- 対応ポート:HDMI 2.1(またはHDMI 2.0でも120Hz対応のモデルも一部存在)
② 高速伝送に対応したHDMIケーブル
意外と見落とされがちですが、ケーブル自体がボトルネックになることもあります。
特に注意したいのが以下の点
- 古いHDMIケーブル(Ver 1.4など)では120Hz出力に非対応
- 「ウルトラハイスピードHDMI(Ultra High Speed HDMI)」などの表記があるものを選ぶ
- HDMI 2.1準拠で、伝送速度48Gbps以上が理想
③ 本体・ゲーム内の設定も確認を
ソフト側で「パフォーマンスモード」や「フレームレート上限」が設定されていることがあります。
以下の項目をチェックしましょう
- Switch2本体の「映像出力設定」が自動になっているか
- ゲーム内のオプションに「グラフィック設定」「フレームレート設定」が存在するか
- テレビやモニターの「ゲームモード」がオンになっているか(遅延低減とFPS出力に影響)
Switch2で120FPSを体感するには、単にゲームと本体が対応しているだけでなく、モニター・ケーブル・設定の3点セットが揃って初めて成立します。
環境を整えることで、未来の120FPSゲームにしっかり備えておくのが今のベストな立ち回り方です。
まとめ|Switch2は120FPS対応でも、ゲームが対応していないことが多い
Nintendo Switch2は、公式に120FPS出力に対応していると発表されており、ハードウェア的には高フレームレートに耐えうる性能を備えています。
特にHDMI 2.1端子の搭載により、対応モニターと組み合わせれば、理論上は1080p/120FPSの滑らかなゲーム体験が可能です。
しかし、現実には──
- 『フォートナイト』などの人気ゲームは60FPSに制限されたまま
- 他の主要タイトルも、現時点では120FPSに対応していないものがほとんど
- 任天堂のタイトルも120FPS対応についてはまだ未発表
これは、ゲーム側が高FPSに最適化されていない、開発のコストやバッテリー配慮、互換性維持といった理由が背景にあります。
つまり、「120FPS出力が可能」=「すべてのゲームが120FPSで動く」というわけではないのです。
今できることとしては、
- 今後のアップデートや新作に向けて環境を整えておくこと
- HDMI 2.1対応モニター・ケーブルを用意して、性能を引き出す準備をしておく
- 本体やゲーム設定を見直し、出力条件を整えておく
今後のswitch2に期待しましょう!
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